#MetaはAIを眼鏡に載せる。カメラなしスマートグラスとMuse Charmを発表

AppleがAIをどこに身につけさせるか考えている一方で、Metaはかなり積極的である。カメラなしのスマートグラス「Ray-Ban Meta Audio」に加え、手のひらサイズのAI専用端末「Muse Charm」まで発表した。AIをスマホの外へ出す競争が、いよいよ本格化してきた。

出典元:photo by 9to5mac

AppleがAIをどこに身につけさせるか考えている一方で、Metaはかなり積極的である。カメラなしのスマートグラス「Ray-Ban Meta Audio」に加え、手のひらサイズのAI専用端末「Muse Charm」まで発表した。AIをスマホの外へ出す競争が、いよいよ本格化してきた。

目次

MetaはMeta Connect 2026で、AI対応デバイスを一挙に発表した。目玉のひとつが、カメラをあえて外した「Ray-Ban Meta Audio」。音楽、通話、ライブ翻訳、Muse AIに対応し、価格は349ドル、10月13日発売予定である。

さらに、手のひらサイズの専用AI端末「Muse Charm」も登場。約2インチのOLED画面、前後カメラ、マイク、スピーカー、5G、USB-Cを備え、MetaのAIエージェント「Muse」と直接やり取りできる。12月発売予定だ。

Metaはどうやら、AIを「アプリの中」ではなく、眼鏡や専用端末そのものに住まわせたいらしい。

この記事のポイント

対象製品:Ray-Ban Meta Audio / Muse Charm / Meta VR Glasses
情報の確度:公式発表・報道
公式発表:あり
主な出典:Meta、9to5Mac
確認日:2026年9月29日
読者に関係すること:MetaのAIスマートグラスや新しいAIガジェットがどこへ向かっているのか分かる

Metaが新しいAIスマートグラスを発表

Metaは、AIスマートグラスのラインアップを大きく広げた。

これまでのRay-Ban Metaは、カメラを搭載し、写真や動画の撮影、Meta AIとのやり取りなどができた。
今回登場したのは、その逆ともいえる「Ray-Ban Meta Audio」である。
最大の特徴は、カメラがないことだ。

できることは、
⚫︎ 音楽・ポッドキャスト再生
⚫︎ 通話
⚫︎ ライブ翻訳
⚫︎ Muse AIとのやり取り

など。

見た目はより普通の眼鏡に近い。

カメラを外した「Ray-Ban Meta Audio」

Ray-Ban Meta Audio / Clubmaster photo by 9to5mac

スマートグラスでカメラを外す。

一見すると、機能を減らしただけにも見える。
しかし、ここがかなり面白い。

カメラ付き眼鏡には、常にひとつの問題がつきまとう。
「今、撮られているのでは?」
という周囲の警戒である。

Metaのカメラ搭載グラスは、プライバシーや倫理面で議論されてきた。
そこでカメラをなくし、音声とAIに絞れば、日常ではかなり使いやすくなる。
スマートグラスなのに、普通の眼鏡として扱いやすい。

機能を足すことだけが進化ではない。
時には、外すことのほうが賢いのである。

手のひらサイズのAI専用機「Muse Charm」

もうひとつ気になるのが、Muse Charmだ。

これはMetaの新しいAIエージェント「Muse」専用に作られた、手のひらサイズの端末である。
約2インチのOLED画面を搭載し、画面中央にはMuseのキャラクターが表示される。
服装、見た目、声などをカスタマイズでき、端末そのものを相棒のように育てる感覚に近い。

さらに、
⚫︎ 前後カメラ
⚫︎ マイク
⚫︎ スピーカー
⚫︎ 5G
⚫︎ USB-C

まで搭載。
カメラは写真撮影用というより、Museに周囲の状況を見せるための役割が大きいという。

スマホとは別にAI専用端末を持つ。
少し前なら妙な話に聞こえた。

しかし今は、妙に現実味がある。

MetaはAIをスマホの外へ出そうとしている

Metaの発表を並べると、方向性がかなり分かりやすい。

眼鏡。
VRグラス。
手のひらサイズのAI端末。

MetaはAIをスマホの中だけに閉じ込める気がない。

今回、約100gのMeta VR Glassesも発表され、Meta AI、視線・ハンドトラッキング、5K micro-OLEDディスプレイを搭載する。発売は2027年春、価格は1,299.99ドルの予定だ。

AIを「使う」から、「身につける」へ。
その移行をかなり本気で進めているように見える。

Appleとは少し違うAIウェアラブル戦略

少し前、AppleではAIペンダントの開発が延期されたと報じられた。
AppleはWatch、AirPods、スマートグラスなど、AIをどこに載せるかまだ模索しているように見える。

その横でMetaは、あまり迷っていない。
まず眼鏡である。
そして足りなければ、手のひらサイズの端末も作る。
かなり攻めている。
Appleが慎重に「どこにつけるか」を考えているなら、Metaは「全部試してみる」に近い。

どちらが正解かは、まだ分からない。
ただ、未来感でいえば、今回はMetaがかなり前へ出た印象である。

まとめ

Metaは、カメラなしの「Ray-Ban Meta Audio」、専用AI端末「Muse Charm」、さらに新しいVRグラスまで発表した。
特に面白いのは、AIの居場所をスマホの外へどんどん増やしていることだ。

目につける。
手に持つ。
頭にかける。

Metaは、AIを生活のすぐそばへ連れてこようとしている。
AppleがAIの居場所を探している間に、Metaはもう何部屋か借り始めたようである。

出典

更新履歴

2026年9月29日:初回公開